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2025.11.4 中小企業に生成AI!失敗しない導入、3つの秘訣
ChatGPTやGemini、無料で始められ、自然な言葉で指示できる、このような使いやすい生成AIの登場で、「AIは大企業のもの」は、もう過去の話となったと思います。
生成AIは人手不足や技術継承といった課題を抱える中小企業にとってこそ、未来を切り拓く強力なツールになります。
いくつかのIT、DX関連の展示会に参加すると、ビジネスチャンスを捕まえようと、AI導入をサポートする企業が増えていて、さらには、AIエージェントもどんどん進歩して実用できるものになってきていることに感心しました。
でも、費用を聞くと、短時間で開発できるシンプルなものでも開発費は最低50万円から、多くは数百万円~数千万円、さらにランニングロイヤリティが発生する場合は、月数万円~、モノによっては100万円以上かかるとの話です。
これでは、中小企業の皆様に向けて、とても導入しましょうなんて言うことはできません。
資金に余裕がある大手で、「何のために導入するのか」という目的がないまま、全社で一斉にスタートして、結局活用できないままコストの無駄遣いになっている例も多いようです。
どうすれば成功できるのか?生成AI導入をサポートする企業に聞くと、どの会社でも教えてくれた秘訣は次の3つでした。
「小さく始める」で成功体験を積む
いきなり全社的な大きな改革を目指すのではなく、「請求書の自動読み取り」など、一つの業務に絞って行う。小さな成功体験が、次のステップへと繋がる原動力となります。
「〇〇の課題解決」という明確な目標を持つ
「業務効率化」のような曖昧な目標ではなく、「不良品検出率を25%向上させる」といった具体的な数値目標(KPI)を立てることが肝だそうです。ゴールを明確にすることで、プロジェクトの迷走が抑制されます。
「経営トップと現場」が一体で進める
経営トップが「なぜAIを導入するのか」というビジョン(思い)を示し、実際にツールを使う現場の担当者が熱意を持って主体的に進めること。この両輪が揃うことで、AIを「使える」道具として組立てることができます。
どうも、AI導入の成否は、会社の規模(資金)ではなく「アプローチ」に左右されるようです。
それなら、「うちには無理」と決めつけず、無料または安価に使えるChatGPT、Gemini、Copilotなどを利用し、(できることは限られるかもしれませんが)身近な課題を解決することで生成AI導入や活用を始めてみることで、AIのメリットを感じてみるのが良いと思います。
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